日本映画

『私が棄てた女』

浦山桐郎、満を持しての会心作!1969年日活 監督 浦山桐郎。難産の末の完成。ミツの犠牲によって吉岡夫妻が「棄て去る」ことができた、という点にフォーカスすると後味の悪い余韻が残るのは否めない。それほど観客はミツに魅せられているのである。
日本映画

『隠し砦の三悪人』

黒澤×三船コンビによる、娯楽活劇の金字塔。1958年東宝 監督 黒澤明。エンターテイメントとしての面白さに満ちている脚本、磐石の配役、ワイドスコープによる映像表現の追求、エンタメに徹した唯一無二の名作。
日本映画

『女の中にいる他人』

「茶碗の中の嵐」でなく「生か死かの断崖に立った」夫婦をいかに描くか?成瀬巳喜男60代の挑戦。1966年東宝。まず印象に残るのは、明と暗、差し込む光と影のコントラストによる、連綿と続く緊張感ある映像。撮影監督に大抜擢された福沢康道の貢献大。
日本映画

『結婚のすべて』

颯爽と登場「鬼才」岡本喜八のデビュー戦、「俺らならばこう撮る」1958年東宝 監督 岡本喜八。監督が好んだマッチカットを多用したスムースな展開は本作からも垣間見え、喜八イズムの萌芽が見て取れる。役者の個性をうまく引き寄せたのも功績。
日本映画

『東海道四谷怪談』(1959年)

予算は知恵で賄うチームワークの結晶!世界に誇る中川信夫の代表作。1959年新東宝。中川組は撮影を終えた後は宴会を開き楽しく盛り上がっていたという。そうした「飲みニケーション」の成果はこの作品から迸る熱量の高さ、揺るぎない直進性から垣間見れる。
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『酔っぱらい天国』

エガちゃん化する笠智衆!小津作品ではあり得ない、素?の変人性を引き出した、渋谷実監督に脱帽。1962年松竹 監督 渋谷実。笠智衆は何を演じても「笠智衆を演じる笠智衆」などと言われるが、渋谷監督はその特異な摩訶不思議な人間性を引き出すのに成功した。
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『虎の尾を踏む男達』

制約が原動力か? ニューキャラ設定 エノケン大活躍!黒澤版『勧進帳』 1945年東宝 監督 黒澤明 弁慶は大河内傳次郎。風貌の説得力。いつもの口調も全く違和感なし。黒澤明の画家としての才覚を垣間見る。タイトルも秀逸。