稲鳴泉酔(イナリ センスイ)

日本映画

『​​さらば夏の光よ』

夭折の山根成之監督による青春映画の名作 実は繊細さん郷ひろみ×女ひとり大地を行く秋吉久美子 これが“若さ”というものか 1976年松竹 監督 山根成之。「私たちは三人で一揃い、ピースが一つ欠けても関係は崩れてしまう。」爽やかでほろ苦い。
日本映画

『ザ・スパイダースのバリ島珍道中』

追憶の彼方 小川ひろみとアイドルと言えばやっぱり西河克己 1968年日活 監督 西河克己。監督の職人的力技でまとめ上げた感。堺正章・井上順は若気の至り。内田良平・高品格のコミカルな悪党に注目。観光地化される前の素朴なバリ島は貴重な記録。
日本映画

『侍タイムスリッパー​​』

なんだかいろいろな意味ですごい映画だ 2024年 監督 安田淳一。現代にタイムスリップした侍の現状に対する認識と、その侍に出会った現代の人たちの彼に対する認識のズレという発想は他の転生モノにない新機軸。安田監督に最大級の賛辞を。
日本映画

『虹をわたって』

天地真理よ永遠なれ! 監督前田陽一の良心作 1972年松竹 監督 前田陽一。天地真理、明るい中にも憂いのある表情、垣間見せるふとした仕草など、なぜか惹かれる。昭和を代表する不世出のスーパーアイドの最も輝いていた時代がここにある。
日本映画

『顔役』

“俳優”アイ・ジョージの残影、高倉健「第1幕」の終演 1965年東映 監督 石井輝男。健さんは赤いベストがトレードマークで口笛吹いて登場したりウインクしたりだが意外にもハマり役。鶴田浩二は義理人情の任侠道にどっぷりな古いヤクザでこれもいい。
日本映画

『花と嵐とギャング』

鬼才 石井輝男監督×主演高倉健による東映アクション映画の金字塔 1961年東映 監督 石井輝男。高倉健の若き日の姿に刮目。爬虫類的な殺し屋 江原真二郎、好色で陰険なボス 佐々木孝丸、鉄火場の母 清川虹子と役者は揃った。後は颯爽と突っ走るのみ!
日本映画

『ギャングの帝王』

復活の狼煙を上げた東映「ギャング」シリーズ “本物”安藤昇に賭ける! 1967年東映 監督 降旗康男。安藤昇、頰にはリアルな刀傷、その陰鬱な表情から発せられる低声は凄みを増す。芝居がうまいとは言いがたいが、その体型(意外に小柄)を十分カバー。