日本映画

『女吸血鬼』

天知茂との名コンビ 一度入ったら抜け出せない、中川信夫の世界観を堪能 1959年新東宝 監督 中川信夫。誠に身勝手な吸血鬼に思わず同情してしまうのは、この吸血鬼に悲哀、突き詰めればこうせざるを得ない「業」のようなものを感じるためか。
日本映画

『白線秘密地帯』

フィクションの「遊び」を堪能する石井輝男ワールドの嚆矢 水を得た魚の三原葉子 1958年新東宝 監督 石井輝男。話の中心は売春祖機、特に女たち。登場人物は刑事、殺し屋、ソープ嬢、デート嬢とどちらも一癖二癖。端的に言えば汗と体臭の漂う映画だ。
日本映画

『風船』

配役で魅せる!とくに芦川いづみに注目 日活時代を駆け抜けた、川島雄三の隠れた名作 1956年日活 監督 川島雄三。内に秘めた感情の起伏の激しさを大仰に構えず表情と最小限の所作で見事に表現した芦川の演技に胸を打つ。
日本映画

『女』

オールロケ、演者はほぼ2人だけの実験作 デーモン小澤栄太郎の洗脳から抜け出せるか 水戸光子 映像の魔術師、木下恵介を感じよ! 1948年松竹 監督 木下恵介。映像表現の積み重ねが木下作品の不思議な魅力と納得。
日本映画

『0課の女 赤い手錠』

クールビューティー進化系 杉本美樹と「狂気」の競演 1974年東映 監督 野田幸男。師匠筋にあたる石井輝男監督の初期作のスピード感と中期のエログロをない混ぜにした独自の世界観を創出。エキゾチックな長身杉本美樹は「(女)体を張って」奮闘。
日本映画

『半七捕物帖 三つの謎』

「江戸の夜の闇」を描く岡本綺堂原作の『半七』 片岡千惠藏、東千代之介、鶴田浩二と役者は揃ったが。。映像化の果敢なる挑戦と限界 1960年東映 監督 佐々木康。「さやとった」「たぐる」等々ほとんど失われた日本(語)情緒に日長夜長浸るのも一趣。
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『女賊と判官』

チャンバラ正統派 マキノ雅弘の意欲作 ある種衝撃! 遠山の金さんのミュージカル版、それも千恵蔵主演 混ぜるなキケン 良い子はマネしないでね 1951年東映 監督 マキノ雅弘・萩原遼。箱根の関所を越えたところで、いきなりミュージカル調に!