日本映画

『猫が変じて虎になる』

小沢昭一、長門裕之、由利徹のキャスティングでいっちょ上がり?細かいこと気にせず、心から楽しむ。それも旧作映画の嗜みだ 1961年日活 監督 春原政久。端的に言って本作は3人の役者の演技を堪能する映画だ。サブスク隆盛の令和ならではの贅沢。
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『美しい庵主さん』

いづみ・ルリ子・アキラによる 尼寺を舞台にした異色ラブコメ? アイドル映画の巨匠 西河克己の面目躍如 1958年日活 監督 西河克己。芦川いづみや浅丘ルリ子の仕草、ポーズ、どう演ずれば心象表現に繋がり綺麗に美しく可愛らしく見えるか。
日本映画

『地獄』(1999年)

「地獄では目には目と歯」石井輝男監督の到達点は怪作にして快作 波乱の女優 石井監督憧れの前田道子 威風堂々、怪優の片鱗? 北村有起哉 1999年石井プロ 監督 石井輝男。地獄の場は中川信夫版「地獄」を彷彿。完成に漕ぎつけた監督の胆力に敬服。
日本映画

『からっ風野郎』

なんと東大の同級生、主演三島由紀夫 監督増村保造による意欲作 総料理長、増村シェフの華麗なる手さばきとチームプレイ 1960年大映 監督 増村保造。主演の三島、周りの演技巧者(船越英二、志村喬、若尾文子ら)による受けの芝居に助けられた。
日本映画

『今日もまたかくてありなん』

十七代目 中村勘三郎主演の異色作。リアリズムを凌駕する作家の自我 ついていけるか行けないかは、あなた次第 言葉以上に「絵」で魅せる木下恵介作品を噛み締めて味わう 1959年松竹 監督 木下恵介。心情を投射した映像美に酔いしれた者勝ち?
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『地獄』(1960年)

ファウスト天知茂は新境地、メフィスト沼田曜一の代表作 新東宝終末期の狂宴で魅せた、実は文学青年 中川信夫の真骨頂 1960年新東宝 監督 中川信夫。観念的な物語にシフトせずビジュアル的にインパクトのある画が連綿と続く全く弛緩のない仕上がり。
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『嵐を呼ぶ男』

スターダムを駆け上がる、恰幅良くなる前のシャープな石原裕次郎 演技開眼への途上期 芝居はリズムとメロディとハーモニーの融合と体得す 1957年日活 監督 井上梅次。演技はともかく歌がとてつもなく上手い裕次郎。憂いのある歌声に聴き惚れる。